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ゼロ・トレランス(◯◯スタンダード、◯◯ベーシック)は、細かいマニュアルを全ての教員が遵守し、そのマニュアルにより生徒、学生を管理する教育制度です。

例えば東京都では、今年度、全ての高校で、全ての教員が同じマニュアルで生徒を管理するよう決まっているそうです。ベテランの先生も、新人の先生も同じマニュアルに従うことになります。
やり方のわからない新人には助かるかもしれませんが、ベテラン先生の経験が生かされる機会は減ります。そして、新人がベテランに訊く機会も。

ゼロ・トレランスがどのように日本の教育現場に持ち込まれているか、資料と共に報告者の木村浩則さんに紹介いただき、その後に意見交換をしました。紹介だけで90分近くかかったのですが、それはこの教育制度の複雑さと問題の多さを表しているのではないかと思います。

配られた資料のマニュアルのチェック項目の多さも注目すべき点ですが、添付されていた教育基本法がどう改変されたかも、とても興味深かったです。新設された項目に着目下さい。

私がショックだったのは、教育基本法が変わったことにより、「大学の自治」が死んだということです。
教育界のピラミッドの頂点に政府があり、全ての教育機関がその下に入れてしまわれたそうなのです。

配られた資料、教育基本法の改正前後

木村さんによれば、ゼロ•トレランスという制度で教師は考える機会と成長の機会を失い、いつまでも監視され評価される対象になってしまうそうです。
細かくて膨大なマニュアルは、生徒だけではなく教師を管理•監視する道具でもあるのです。

そして、そのマニュアルに基づいた採点が教育機関を出た就職にも使われるのでは、という指摘も木村さんはしていました。
この度導入される、マイナンバーとの紐付けの可能性もあるのではと、参加者から意見も出ました。

私たちは生まれてから死ぬまで監視されて生きていくのでしょうか。
ハリウッド映画のようなことが、すでに日本で起きているのだと思わずにはいられないお話でした。

ただ、希望がないわけではないと思ったのは、このテーマの話を聞きに少しでも人が集まったということです。
その希望が広がっていくことを、私は願います。

(文責・南部)

JUGEMテーマ:教育
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